Ingus Kruklitis / Shutterstock.com
《本記事のポイント》
- NASAの学者が「地球にはすでにETが飛来しているかも」と発表した。
- 「ETは想像を超えている可能性があるので、仮定を再考せねばならない」と主張している。
- アカデミックな場でUFOは無視されてきたが、NASAの発言によって学問的研究が始まる可能性も。
NASAエイムズ研究センターのシルバーノ・P・コロンバーノ教授が、NASAのSETI(地球外知的生命体探査)に関する論文の中で、「地球はすでにETが飛来していて、我々がそれに気づかないだけなのかもしれない」と発表し、大きな話題になっている。
教授によると、ETは地球人のように炭素系生物ではなく、寿命からサイズまで、我々の想定を超えているのかもしれない、また超知的なETが人類の想像を超えるテクノロジーを所有し、惑星間トラベルができる能力を備えているかもしれない、と言う。
教授は「科学者は、今まで信じ込んできた仮定を再考せねばならない」、そして、「現在我々が分析しているようなテクノロジーは時代遅れなのかもしれない」とも語っている。
また、アカデミックな場においてUFOは全く無視されてきたが、コロンバーノ教授は「UFOは説明できないものもあるが、否定もできない」と言及している。もともとUFO目撃情報の中で、地球の技術だけでは説明できないものの存在があるとは言われてきたが、惑星間トラベルなど有りそうもないという理由や、またいかにもフェイクのように思える物体もあるため、科学者たちは無視してきたのだ。
しかし、教授は「もっと高い知性とテクノロジーの形態について新しい仮定を適用するなら、いくつかの現象はその仮定に見合うかもしれない。そうすると、我々も真剣に研究を始めることができるだろう」と言う。
学問の世界にも影響が?
この論文は、SETIの「エイリアン・インテリジェンスを解読するワークショップ」の一環として提出されたもの。ここに書かれた内容について、「時空やエネルギーの本質について可能性を広げてみる」ことや「どんな種類の社会を我々は見つけるのか」などの推論を考慮し、未来のSETIにもっと積極的になることを提唱している。
学術の世界ではETとUFOの関係は完全に無視されてきたが、元々、こういったことは多くの民間のUFO研究者たちが普通に想定してきたことだ。明らかに説明できない現象が存在した場合、たとえ推論を重ねてでも、それらを解明しようとすることは、人類の価値観に非常に大きな影響を与える可能性があるからだ。
例えば、クラリオン星人のコンタクティで有名なイタリアのマオリッツォ・カヴァーロ氏は、炭素系生物ではなくケイ素系生物のエイリアンが地球に飛来していると主張している。
NASAの学者によるこのような発言が、学問の世界に大きな影響を与えることを期待したい。また、こうした動きの背後には、NASAの他、アメリカが意図的に徐々に情報開示するという思惑があるのかもしれないと思うと、今後の動きにも目が離せない。(純)
【関連記事】
2018年11月19日付本欄 レーザー光線で宇宙人探査…宇宙人はどこに? 案外近くにいるかも
https://the-liberty.com/article/15107/
2018年12月9日付本欄 30日後に中国の探査機が月の裏側に着陸!? 「ダークサイド・ムーン」に何があるか