「ファルコン・レイク事件」をモチーフにした、20カナダドル硬貨(画像はYou Tubeより)。

カナダ造幣局がこのほど、カナダで最も有名なUFO遭遇事件をモチーフにした「20カナダドル硬貨(約1700円)」を発売した。

事件とは、1967年5月20日、マニトバ州ファルコン湖近くで男性がUFOに遭遇した「ファルコン・レイク事件」だ。

物証が残る貴重な「ファルコン・レイク事件」

当時、ステファン・ミシャラク氏が石英と銀の採掘のため、森を訪れたところ、ガチョウが騒ぐので上を見ると2つの物体が浮いており、その1つが少し離れた岩場に着陸するのを目撃。彼は、米軍の秘密兵器ではないかと思い、詳しくスケッチをした。

その飛行物体は、長い方が10~12mの楕円形で反時計回りに回転していた。近づくと硫黄のような匂いがし、その物体の開口部から中を覗くと、明るく光るパネルが何枚かあったが、乗組員はいなかった。UFOの表面に継ぎ目はなく、触ると熱で彼の手袋が溶けてしまった。

突然、UFO側面の格子模様の通気口のようなところから熱が噴出し、彼の胸と腹部に同じ格子模様の火傷を残ったことで、後々、発作や失神に悩まされることとなった。

この事件は、カナダ軍、米UFO機関などに調査され、未解決事件として残っている。現場からは放射能が検出されており、直接UFOに触ったことや、熱風で焼けたシャツや手袋、火傷跡などの物証が残る貴重な事件である。

カナダでは5人に4人が地球外知的生命体の存在を信じている

記念硬貨は、頭上のUFOに驚く男性のデザインで、ブラックライトを当てるとUFOの格子状排気口から男性に噴きつける熱風がリアルに浮かび上がるという、なかなかにくい趣向が凝らされている。

コインの表面が、エリザベス女王の横顔というミスマッチ感も面白い。

カナダ造幣局のサイトでは、「ファルコン・レイク事件」の背景だけでなく、カナダのUFO事件の推移や他の有名事件、世論調査などに触れている。

それによると、2016年の調査では、カナダ人の5人に4人が地球外知的生命体の存在を信じ、その半数が、すでに地球に飛来していると信じているそうだ。

カナダは公共放送のCBCをはじめ、多くのメディアが色々なUFO目撃事件を伝えており、国防大臣が辞任後、世界的UFO研究家となるお国柄だけあって、この20カナダドル(約1700円)の記念硬貨の販売価格は129.95カナダドル(約1万1千円)だが、あっという間に完売したようだ。(純)

【関連サイト】

カナダ造幣局サイト

http://www.mint.ca/store/coins/1-oz.-pure-silver-glow-in-the-dark-coin---canadas-unexplained-phenomena-the-falcon-lake-incident---mintage-4000-2018-prod3160015

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https://the-liberty.com/article/14304/