アメリカでは、トランプ大型減税が昨年末に成立しました。

その法案を成立させるために尽力した人たちがいます。それはレーガン政権時代のアドバイザーだった人たちです。

サプライサイド経済学の父で、税収と税率の間にトレードオフの関係(*)があることを示した「ラッファー曲線」で有名な、アーサー・ラッファー氏もその一人。今も現役でトランプ政権の経済政策のアドバイザーをしています。

(*)一方を追求すると他方が犠牲になる関係のこと。

本欄では、トランプ減税がなぜ行われたのか、その考え方のルーツを探るため、ラッファー氏の主張について、事例を交えながら見ていきます。