対ドルの為替相場が81円台と円高が進んでいる。
中東情勢の悪化により、安全を求める投資家の円買いが進んだ模様だ。従来であれば、国際情勢の混乱という有事においては、ドルが買われるのが常識だったが、最近では「有事の円買い」の現象が起きている。
併せて、日本の国債も買われており、長期金利は一時1.22%まで下がった。
消去法ではあるが、相対的に円や日本国債のリスクの低さが投資家に好感されており、ドラッカーの言う一種の「予期せぬ成功」の状態になりつつある。ちなみに、ドラッカーは「予期せぬ成功(予期せぬ失敗も含む)」を、イノベーションの七つの機会の筆頭に挙げている。昨今の「日本買い」現象は、日本がもう一段経済的に成長するためのイノベーションのチャンスに直面していることを示唆しているのかもしれない。(村)
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