国連安保理は23日、北朝鮮制裁委員会の専門家パネルが寧辺のウラン濃縮施設について検証した報告書を公表するか協議した。多くのメンバー国が公開するべきだと主張したものの、中国が北朝鮮を刺激するとして公表に反対。結論が先送りされた。

だが、報告書では、あらゆる核開発が禁じられているにもかかわらず、複数のウラン濃縮の拠点を持っている可能性が高いことや、核開発技術の導入を続けていることなどが報告されている。

北朝鮮が核開発を進めていることは世界の国々にとって脅威であり、安全保障上、公表されるべきである。しかし、今回のように、拒否権を持つ常任理事国に中国が入っているかぎり、国連の判断は中国に左右されざるを得ない。民主党政権は国連中心主義を抱いているが、日本の有事の際に「国連軍に動いてもらう」と考えることは非現実的だと知らなければならない。(吉)

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