トランプ米大統領のアジア歴訪が続いています。

韓国の国会で、トランプ氏は西太平洋に米軍の空母3隻を派遣したことに触れ、「私は力による平和を望む」と語りました。

「力による平和」――。この言葉は、ベルリンの壁崩壊からソ連崩壊を導き、冷戦に終止符を打ったレーガン政権(1981~89年)の外交戦略でした。

今回は、そのレーガン氏とトランプ氏の共通点に注目しながら、全体主義の北朝鮮・中国が周辺国に軍事的な脅威を与えている東アジアの「冷戦」の行方について考えてみます。