米朝の対立に注目が集まる中、日本では、ドナルド・トランプ米大統領の強硬姿勢が北朝鮮の暴発を招くとする報道が多く見られます。しかし、アメリカには異なる声もあります。
「共産主義被害者記念財団(Victims of Communism Memorial Foundation)」の事務局長を務める、マリソン・スミス氏はこのほど、政治専門サイトの「リアル・クリア・ポリティクス」に、トランプ氏の外交戦略について寄稿しました。
スミス氏は、9月の国連総会でのトランプ氏の演説を受け、「トランプ氏は独裁国家による人権侵害を名指しし、立ち向かっている」と、その姿勢を評価した上で、以下のように締めくくっています。
「今日、世界の人口の5分の1がいまだに一党独裁の共産主義体制の支配下にいる。しかし、幸運にも私たちは、堅い決意のもと立ち向かわねばならない平和や自由に対する真の脅威という、これらの体制の本質を理解している政治的なリーダーを有しているようだ」
今回は、トランプ氏の外交戦略の奥にある思想について見ていきたいと思います。