電車に乗れば、右も左も全員スマートフォンを触っている――。そんな光景は珍しくありません。博報堂のメディア環境研究所の調査によれば、東京地区のスマホ所有率は77.5%に達しているといいます。
その一方で、常にスマホを触っていないと落ち着かない、という「スマホ依存」も問題になっています。現代人は、過去の時代にはなかった新しい「苦しみ」に直面しています。
しかしそもそも、スマホはどのようにして誕生したのでしょうか。そして、どのような意図が込められていたのでしょうか。
6月30日で、米アップル社が初代iPhoneを発売してから10年が経ちました。これは、指で触るだけで手軽に動かせるスマホの先駆けとなるものでした。
今回は、今は亡きスティーブ・ジョブズのiPhone開発エピソードを通じて、機械との付き合い方を考えるヒントをご紹介します。