インドが有人宇宙飛行を想定してロケット打ち上げ実験を始めています。アメリカ、ロシア、中国に続き、2021年までに有人飛行を行うことを目指しているといいます。
宇宙産業は、これからの10年、20年先の日本の経済発展を支える大きな産業、いわゆる「基幹産業」に育つと見込まれています。しかし、日本では「人間が宇宙に滞在するための技術」は蓄積が進んでいますが、「人間が宇宙に行くための技術」については、見通しが立っていません。このままでは、他の国に大きく間をあけられてしまうことが目に見えています。
今回は、戦後の日本の高度経済成長への道筋を付けた造船業の歴史を振り返りながら、新しい「基幹産業」を立ち上げる際の技術面での考え方を取り出します。