アメリカのトランプ大統領は2日、ロシアのプーチン大統領と電話で会談しました。4月初旬に米軍がシリアのアサド政権の空軍基地にミサイル攻撃して以来、初めての米露首脳会談です。

シリア攻撃後の米露関係は、トランプ氏が「史上最低かもしれない」と発言するほど悪化しました。アメリカはシリアを攻撃する際、事前にロシアに通告して配慮する姿勢を見せましたが、シリアを支援し続けてきたプーチン氏は内政上も外交上も、アメリカの言いなりになっているように見せるわけにはいきません。

今回のトランプ氏とプーチン氏の電話会談で、両首脳はシリアの停戦に向けてできる限りの努力をすべきだという認識で一致。また、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮をめぐる「危機的状況」について、外交的な解決に向けて協力することで合意しました。

核ミサイルを多数保有する軍事大国のロシアは、北朝鮮の動きを封じ込める上で大きな影響力を持ちます。日本としては、ロシアを日米韓側に引き寄せるために、何をすべきでしょうか。