北方領土に対するロシアの強行姿勢がますます強まってきた。

ロシアがフランスから13年に購入予定の強襲揚陸艦「ミストラル」２隻をウラジオストクの太平洋艦隊に配備する計画が浮かび上がってきた。さらに、択捉島に攻撃用・輸出用ヘリを配備するため、既存の航空施設に基地を増設するほか、色丹島に航空警備司令部を配置するなど検討されているという。

これに対し、前原誠司外相は10日の記者会見と衆院予算委員会で、「要人が何人行こうが、軍事的プレゼンスを強めようが、日本固有の領土という国際法的な評価はまったく変わらない」との旨を述べたが、「権利の上に眠る者は保護に値せず」というのが法律世界では基本的な原則だ。

このままでは、北方領土で軍備増強され、さらには中国や韓国の資本が入って開発が進むという最悪の展開になりかねない。日本にとって安全保障の最大の脅威が中国や北朝鮮であるならば、ロシアとは、戦略的な関係をつくらなければならない（吉）

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