パキスタンの保有する核弾頭の数が、ここ4年間で倍増したとする専門家の分析を、1月31日付の米紙ワシントン・ポストなどが報じている。

記事によれば、パキスタンは現在100基以上の核兵器を有していると見られ、このペースでいけば近くイギリスやフランスを抜いて、世界第5位の核保有国となる可能性がある。地上兵力ではインドに劣るパキスタンが、核兵器の増強によってバランスを取ろうとした可能性があるという。

カシミール問題などをめぐって対立の続く印パ間での核戦争の危険性は、依然としてくすぶり続けている。アメリカは支援などを通じて印パ双方への関与を続けているが、タリバンと一定の関係を維持するパキスタン政府については、アメリカ国内でも強硬論が存在する。アフガン戦争におけるNATO側の重要拠点であるパキスタンとの関係をめぐる議論は、アフガンからのアメリカ撤退も見越して、今後も続いてゆくことになろう。

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