犬の嗅覚を利用してがん患者の呼気を嗅ぎ分ける「がん探知犬」を使った九州大の研究者らの実験があり、9割以上の精度で判別に成功したことが29日までに分かった(30日付け日本経済新聞)。近く英国の医学誌「GUT」で発表されるそうだ。

実験をしたのはセントシュガーがん探知犬育成センター(千葉県南房総市)と、九州大学院消化器総合外科(福岡市)。約300人分の検体を、2008年11月から2009年6月にかけてラブラドルレトリバーのマリーン(9歳、雌)に嗅ぎ分けさせた。大腸がん患者の呼気を嗅ぎ分けさせたところ、計36回中33回は正解を選んだ。乳がんや胃がん、前立腺がんで数例試した場合も嗅ぎ分けに成功しているという。

すでにがん探知犬については学会等で発表されていたが、あらためて長期間にわたる実験結果の報告と、英国医学誌への発表というニュースである。

なお、最新号のザ・リバティ3月号「山口敏太郎のミステリー直言」にがん探知犬のくだりがある。山口氏が「がん探知犬」のことを言及すると、そんなものなど存在しないと否定した大槻義彦・早大名誉教授とのバトルが綴られている。さらに、ザ・リバティ2010年2月号では「未来を嗅ぎわける犬」 http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=880 として巻頭グラビアを飾るマリーンの姿を掲載している。ご一読いただければさいわいである。(ア)

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