イスラム教圏の本当の脅威の一つは、人口が増えていることだ。
米民間調査機関ピュー・リサーチ・センターが27日に発表した2030年の全世界のイスラム教徒人口の見通しによると、現在約16億人のイスラム教徒は20年後に22億人に達するという。そうなれば全世界の4分の1を占めることになる。現在、最大のイスラム教徒人口を擁する国はインドネシアだが、30年にはパキスタンになるという。フランス、ベルギーでは総人口の10%を超える。
これはキリスト教とイスラム教との根深い対立関係がより深刻になる可能性があることを意味すると同時に、宗教文明の衝突が国家間の争いの原因になるだけでなく、国内での新たな分裂要因になることを意味する。
この人口変化の潮流が単なるテロの応酬の激化になるのか、人類の最終戦争の原因となってしまうのか、それとも新たな国際紛争解決のための思想や仕組みの創造へとつながっていくのか。第三の道を歩むためには、正しい宗教知識と平和実現へ向けた強い使命感が必要となる。(村)
2011.2月号「宗教でわかる国際政治 キリスト教VS.イスラム教」
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=594
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