ニューヨーク州立大学の研究チームが米カリフォルニア州の砂漠デスバレーの2万2000~3万4000年前の岩塩の中に、単細胞の微生物が今も生存しているのを発見したニュースが流れた。つまり多く見積もって3万4千歳生き続けている長寿生物ということである。

古細菌と呼ばれる生物で、高い塩分濃度の環境を好むという。岩塩に閉じ込められた塩水滴の中にいて、栄養を与えて最大90日間培養したところ、900の試料のうち5つが増殖した。この生物、休眠モードに入っていたために生き残れたということで今後さらに研究が進められる。

先月は米航空宇宙局(NASA)が猛毒のヒ素を食べて生きる細菌を発見したと発表したが、いずれにしても地球上でこれまで考えられない生物の存在に、宇宙生命体の存在の可能性を高める結果となった。

ちなみに猛毒のヒ素を食べる生きる細菌「GFAJ-1」が発見されたのも、同じ米カリフォルニア州である。(ア)

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