日本人研究者たちの活躍が目立つ再生医療研究で、また一つ成果が上がった。

慶応義塾大の教授らがヒトiPS(新型万能細胞)から色素細胞を作製することに初めて成功したと発表した。色素細胞は、皮膚や目にあり、メラニン色素をつくり、紫外線から体を守るなどの役割を担う。この研究は、皮膚がんや白髪の仕組みの解明、治療法の開発に一役買いそうだ。さらには、人工皮膚を作る再生医療にも応用できるとみられている。

日本では、ほかにもiPS細胞から腸や腎臓を作り出したり、脊髄損傷したマウスにiPS細胞から作った神経のもとになる細胞を移植して、麻痺していた後ろ足を歩けるまでに回復させるなど、さまざまな組織の再生に成功してきた。

世界をリードする日本の再生医療にますます期待が高まる。(吉)

【参考記事】「人体再生」神話に挑む(本誌2010年10月号) http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=55

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