2014年から開始した少額投資非課税制度(NISA)の利用者数が確実に増えている。株高の影響もあり、その投資成績も好調のようだ。
NISAとは、口座を開設すると毎年100万円分まで非課税の投資枠が5年間設けられ、その枠内での投資で得た利益は非課税となるという制度だ。
NISA口座は、2014年末は825万口座だったが、2015年末までに972万口座にまで増えると予想される。また口座を開設した人のうち、2014年に実際に投資した人は58%だったが、2015年は70%が投資した、または今後する予定だという(野村アセットマネジメント株式会社による調査)。
世間では、「非課税でお得」「貯蓄から投資へ」とNISAのメリットが謳われることが多い。だが本欄では、NISAに潜む注意点について考えてみる。