論破プロジェクト代表
藤井 実彦
(ふじい・みつひこ)1972年、福岡県生まれ。青山学院大学文学部卒業後、大手飲食チェーン店長や営業職を経て、現在(株)エックスブレーンズ代表、ネクストドアー出版/アイコミックス代表。
米ニューヨークで、日本の保守系団体の代表らによる、現地の日本人を対象にした歴史認識シンポジウム「テキサス・ナイト」が3月上旬、開催された。この集会は、同日開催のニューヨーク国連本部での女性の地位委員会(CSW)で提起された「日本の従軍慰安婦問題」に対して、正しい歴史認識を伝えるためのもの。
パネリストとして、アメリカの評論家トニー・マラーノ氏、明星大学教授の高橋史朗氏を中心とした有志の保守系団体代表らが登壇した。慰安婦の強制連行などの誤った歴史認識が中国・韓国系の反日勢力によりアメリカで広められていく現状を目の当たりにし、「何か行動を起こしたい」と願う約90人のニューヨーク在住の日本人が集まり、熱い意見交換の機会となった。
このイベントに日本から参加した市民団体「論破プロジェクト」藤井実彦代表に、現地の様子などについて聞いた。
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反日勢力の妨害の中での開催
勉強会の開催を中心とした日本の保守団体はアメリカにもありましたが、実際に集まって行動を起こしたのは初めてでした。中国・韓国系の反日勢力の活動が盛んなニューヨークで、反対意見を表明するために立ち上がり、意見を同じくする者同士が顔合わせをできたことには大きな意味があります。
もともとは国連本部の近くにある日系人会館で開催する予定でしたが、反対勢力による妨害で、開催2日前に場所変更を余儀なくされました。新しい場所の情報もすぐに入手され、シンポジウムが行われたレストラン周辺では反対派十数人が集まって抗議のデモを始め、その中の数人がニューヨーク市警に一時拘束される事態になりました。
ネットワークをつくり行動する決意が固まった
会場の様子
そうした中でも、何とかシンポジウムは開催でき、会場に入りきらないほど多くのニューヨーク在住の日本人が集まりました。
トニー・マラーノ氏は、「海外で間違った歴史認識を広げる韓国政府や団体は許せない」と批判し、「日本人は間違っていないので、自らを信じて頑張ってほしい」と激励。高橋史朗氏は、アメリカの歴史教科書の慰安婦関連の記述に間違いがあり、米国内の学校に通う日本人へのいじめが深刻化している現状の解決を訴えました。質疑応答も活発に行われ、行動する決意を固める機会となりました。
今回はこのイベントの他にも、カリフォルニア州グレンデール市で慰安婦像撤去の裁判を戦っている「歴史の真実を求める世界連合会(GAHT)」主催の共同記者会見や、ワシントンDCの国立公文書館での歴史資料の調査、「ニューヨーク正論の会」主催の集会などに参加し、ネットワークを広げることができました。
保守系団体が一堂に会した今回のシンポジウムを通し、「日本のために行動を起こしたい」と願う在米日系人がつながる機会になりました。今回集まった有志のメンバーと協力し、これから毎年、ジュネーブやユネスコなど世界各地で行動を起こしていきます。(談)
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日本政府は今年夏の談話で正しい歴史認識を世界に示すべき
米カリフォルニア州グレンデール市の慰安婦像や、歴史認識が歪曲された記述のある歴史教科書など、アメリカでも誤った歴史認識が広まりつつある。本来、日本政府がこの問題に対処すべきところを、民間団体が戦っているのが現状だ。日本政府はこのような保守系団体の声に耳を傾け、この夏に出す談話で「河野・村山談話」を白紙撤回し、正しい歴史認識を世界に広めていかなければいけない。
【関連書籍】
幸福の科学出版 『「河野談話」「村山談話」を斬る! 日本を転落させた歴史認識』 大川隆法著
http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=992
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2014年12月25日付本欄 論破プロジェクト藤井代表 アメリカで「慰安婦の強制連行はない」 第1回
http://the-liberty.com/article.php?item_id=8980
2014年2月23日付本欄 慰安婦像撤去を求めて日系住民がグレンデール市を提訴 政府は河野談話を撤回せよ