写真提供:ピクスタ

2019年12月号記事

あなたのお金が消える
キャッシュレス4つのリスク

政府はキャッシュレスの決済比率を2025年までに40%、将来的には80%にする方針を示している。

「現金のない社会」は、本当に理想的なのだろうか。

(編集部 山本慧、山本泉)


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【キャッシュレスの種類】

カード決済

  • プリペイド
  • デビット
  • クレジットなど

電子マネー

  • 交通系 (Suicaなど)
  • 流通系

モバイル決済

  • コード決済 (PayPay、 LINE Payなど)

10月の消費増税とともにスタートしたキャッシュレスのポイント還元。今年はキャッシュレスの利用者が急増し、「キャッシュレス元年」と言われている。

ある30代のファイナンシャルプランナーは、「利用者が増えたのは、所得が伸びないためです。少しでも支出を減らすため、ポイント還元でお得に買い物をしたいのでしょう」と話す。

しかし、使わない人にとっては何のことやら。まずは基本を確認したい。キャッシュレスとは、クレジットカードやQRコード、電子マネーなど、現金ではない決済方法のこと。政府は増税対策として、来年6月までの期間限定で、キャッシュレスを利用した消費者に商品・サービスの2%または5%分を還元する。

キャッシュレスはメリットが強調され、デメリットが軽視されている向きがある。正しく付き合っていくために、リスクを整理したい。

Part2に続く