6日、東京都内で行われた、キラーロボットに関する記者会見。

非営利の国際人権組織「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」の武器局アドボカシー・ディレクターで、「キラーロボット反対キャンペーン」のグローバル・コーディネーターを務めるメアリー・ウェアハム氏は、このほど東京都内で記者会見を開き、キラーロボットを禁止する条約を制定すべきだと訴えました。

キラーロボットとは、人間が操作することなく、標的とした人間を殺傷する人工知能(AI)兵器のこと。よくSF映画に登場するような、恐ろしい殺人ロボットです。

キラーロボットの開発は、今現在も進んでいます。例えば、アメリカやロシア政府は、国家プロジェクトとして多額の資金を投入し、人間があまり関与しなくても、標的を選び、攻撃できるような開発を進めています。

こうした状況に対して、ウェアハム氏は、「キラーロボットをめぐる道徳的、倫理的、法的、運用的、技術的、拡散性、国際的安定性をめぐる懸念は、減るどころか増えている」と指摘します。

たしかに、キラーロボットの登場によって、戦争のあり方は根本から変わってしまうでしょうし、一度生産されてしまうと使用を防ぐのは困難です。