古くから「アジアの玄関口」と呼ばれ、古くから海外との交流が盛んな福岡。

特に政令指定都市である福岡市は、2010年から2015年にかけて、人口増加率、人口増加数共、全国トップであり、最も勢いのある街といってよいだろう。(2015年国勢調査)

その福岡から日本の繁栄を実現したいと志すのが、幸福実現党の政務調査会長とHS政経塾顧問を務める、江夏正敏氏だ。

8日、福岡県庁で記者会見を開いた江夏氏は、今夏に行われる参院選に幸福実現党の公認候補として、福岡県選挙区から出馬することを表明した。

すでに昨年末、党本部より公認候補として江夏氏を擁立する旨の発表が行われていたが、今回の記者会見では自身の信条や政策が熱く語られた。

日本の繁栄と独立自尊の国際関係を目指す

江夏氏は、「日本の未来に希望を、人生に感動を」を合言葉として、(1)圧倒的な未来ビジョンで繁栄を、(2)自分の国は自分で守る、(3)すべての世代が輝く社会へ、という3つの政策を掲げた。

(1)については、「ここ20年間でGDPが減少した国は日本だけであり、経済政策に間違いがあった」と指摘し、減税と規制緩和で民間の潜在力を開花させて繁栄を実現する。

(2)では、中国の独裁体制、侵略的な姿勢に対する外交・安全保障政策の強化を訴えた。日米同盟を強化しつつも、憲法改正を行い、誇りある主権国家として、独立自尊の国際関係を構築する。

(3)は、増大する社会保障費に対して、増税以外の解決策を提示。「生涯現役社会」の実現など「自助努力の精神」を基調とする制度に移行し、お互いが支え合い、すべての人が輝く人生を全うする社会を目指す。

また、地元福岡に対しては、(1)徹底的な減税、(2)成長産業・未来産業の振興、(3)インフラ整備、(4)農林水産業振興、(5)安心・安全で魅力ある街づくり、(6)女性や若者の活躍を応援、(7)心に寄り添う社会の形成、の7つの取り組みによって、“感動社会"を実現すると訴えた。

政治家の原点は「人は何のために生きるのか」という問い

「日本の未来を明るくしたい、多くの人に感動のある人生を生きていただきたい」と語る江夏氏の原点には、「人は何のために生きるのか」という問いがあるという。

祖父母や父母をはじめ、人生の途上で出会った人々、HS政経塾塾長時代の政治思想や経済思想の探究を通じて、「人は世を照らすために生まれてきた」という確信を深めた。

現在、党政務調査会長として政策立案に責任を持つ立場だが、「人は世を照らすために生まれてきた」という哲学をベースにして、あるべき政策を探究している。

例えば、所得再配分的な政策はこの哲学に反する。厳しいように見える「自助努力の精神」に基づく政策こそが、本当の意味で国民一人ひとりを幸福にすると信じるからだ。

「日本は成熟社会であり、これ以上成長しない」という悲観論が蔓延するなかにあって、繁栄の未来ビジョンを掲げるのも、世を照らす使命を持った一人ひとりの可能性を信じるがゆえだ。

さまざまな問題が噴出する政界に、新たな風が吹き込まれることを期待したい。

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