中国は、アメリカの覇権をこう奪う【危機管理の専門家・杉山徹宗氏に聞く(1)】
2015.06.28
HSUビジティングプロフェッサー
杉山徹宗
プロフィール
(すぎやま・かつみ)1965年、慶應義塾大学卒業。ウィスコンシン大学大学院修士課程修了。カリフォルニア州立大学講師、明海大学教授を経て、現在、明海大学名誉教授。(財)ディフェンス リサーチ センター専務理事。主な著書に『なぜ中国人は怖い民族になったのか』(光人社)、『ニュー・フロンティア戦略』(幸福の科学出版)などがある。
中国は長期的に何を目指しているのか、日本はそれにどう対応すべきなのか、危機管理の専門家である杉山徹宗氏に聞いた。2015年7月号「2023年 習近平が世界を支配する」での杉山氏へのインタビューから、紙幅の関係で掲載できなかった部分を2回に分けて紹介する。今回は第1回、中国の狙いについて。
「アメリカに代わって世界の覇権を取りたい」が中国の野望
――中国は、経済や軍事において何を狙っているのでしょうか。
杉山徹宗氏(以下、杉): 1つは、中国の野望として、「アメリカから覇権を奪い取って世界を取り仕切ろう」と考えています。独裁政権だけでなく、中国の人民もそれを望んでいるふしがあります。
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