「創造する頭脳」が不況を短くする【鈴木真実哉のHSU流・経済塾(6)】

2015.05.05

経済学者
鈴木真実哉

プロフィール

(すずきまみや)1954年生まれ。早稲田大学大学院を修了。金融論、貨幣論、シュンペーターやハイエク理論を研究。主な著書に、『格差社会で日本は勝つ』(幸福の科学出版)、『カオスの中の貨幣理論』(共著、雄松堂出版)などがある。2015年開学の私学ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ(HSU)経営成功学部のディーンを務める。

「格差批判はなぜ問題なの?」

「どうすれば国は豊かになるの?」

「金融は危ない稼ぎ方なの?」

こうした疑問について考える中で、経済学の基本的な考え方を学ぶことができる。

本コーナーでは、4月に開校した私塾「ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ(HSU)」の経営成功学部ディーンの鈴木真実哉氏に、経済の諸問題について話を聞いていく。第6回は、経済における好況・不況の波について。

今日のポイント

  • 好況と不況のサイクルは避けられない
  • しかし全体として経済は右肩上がり
  • 「創造する頭脳」が不況の期間を短くする

好況と不況のサイクルは避けられない

――資本主義には、「好景気になっては、それが弾けて大不況になる」というサイクルがあると言われています。こうしたサイクルにうんざりする人の中から、資本主義を否定する人たちも出てきます。こうした好景気・不景気の大きな波は防ぐことができるのでしょうか。

鈴木真実哉氏(以下、鈴木): 経済学者のシュンペーターは「景気の波を防ぐことはできない」と言いました。

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