「信仰と富の両立」が資本主義を支える【鈴木真実哉のHSU流・経済塾(4)】
2015.04.21
経済学者
鈴木真実哉
プロフィール
(すずきまみや)1954年生まれ。早稲田大学大学院を修了。金融論、貨幣論、シュンペーターやハイエク理論を研究。主な著書に、『格差社会で日本は勝つ』(幸福の科学出版)、『カオスの中の貨幣理論』(共著、雄松堂出版)などがある。2015年開学の私学ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ(HSU)経営成功学部のディーンを務める。
「格差批判はなぜ問題なの?」
「どうすれば国は豊かになるの?」
「金融は危ない稼ぎ方なの?」
こうした疑問について考える中で、経済学の基本的な考え方を学ぶことができる。
本コーナーでは、4月に開校した私塾「ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ(HSU)」の経営成功学部ディーンの鈴木真実哉氏に、経済の諸問題について話を聞いていく。第4回は、金融について。
今日のポイント
- 「信仰と富の両立」が資本主義を支える
- 銀行家はお金という「血液」を市場に送る「医者」
- 一流の銀行家は人間学に精通している
「信仰と富の両立」が資本主義を支える
――2009年に起きたリーマンショックなどをきっかけに、アメリカ経済を支えていた「新自由主義」に対する信用が揺らいでいます。
鈴木真実哉氏(以下、鈴木): アメリカ経済の問題は「自由主義」ではなく、経済から倫理が失われていることです。
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