幸福実現党の釈党首と呉善花氏の対談記事 日韓関係の未来を切り開く
2014.07.30
河野談話の白紙撤回を求めるなど「日本の誇りを取り戻す」ための活動を続ける、幸福実現党の釈量子党首が、知日派として有名な拓殖大学の呉善花(オ・ソンファ)教授と対談。29日付産経新聞のPR記事として掲載された。「日韓関係の未来を切り開くために」をテーマに、歴史認識で溝が深まっている日韓関係について語り合った。
日韓の間でもっともこじれている問題は「従軍慰安婦」だ。だが、それを認めた「河野談話」に対する今年6月の日本政府の調査では、当時の日韓両政府が文面をすり合わせていた事実や、「元慰安婦」を名乗る女性の証言のみで裏付け調査をしていなかった事実などが明らかになっている。日本軍が女性を強制的に拉致して、「性奴隷」にした事実などないのだ。
この問題について、呉教授は対談で、「日韓の歴史問題や領土問題を訴えても、世界の人々からはあまり関心を持たれません。それが慰安婦問題になりますと、人権問題や女性問題として訴えることができるのです」と指摘している。
これに対して、釈党首は、「私たち幸福実現党でもこの問題には取り組んできており、従軍慰安婦の強制連行に関する『河野談話』の白紙撤回を求める署名を13万3080筆集め、4月に内閣府を通して安倍首相に提出しました」と話し、「従軍慰安婦の問題に関して、日本は筋を通すところをきちんと通して収束させないと、問題がいつまでも続いて両国の未来のためになりませんね」と語っている。
また話題は、国民の考え方や文化を形成する、宗教的な価値観に及んだ。
釈党首は、「私は、日本人は人権に対して本能的な感覚を持っている国だと思っています。神道があり、仏教、キリスト教、儒教などが入ってきて、さまざまな思想や文化を昇華してきました。その深い精神文化は日本人の大きな誇りとするところです」とした。
これに対し、呉教授はこう述べた。「日本人の場合は、いろいろな考え方があって話し合いましょうという、極めて多神教的な発想なんですね。韓国では、このいろいろな考え方があるというのが、なかなか理解できないのです」「今後も政治的には話し合いを続けなければなりませんが、私は、韓国人の考え方、日本人の考え方という文化論のところを知り合うことが、まず必要だと思っています」
最後に二人は、こう語っている。
呉教授:「日本は世界でも稀有な、素晴らしい国だという自信を持つことが大事だと思います」「それを持たないために、韓国や中国から軽んじられるのです。そして韓国に対して、私は国際社会でもっと大きな国になってほしいと思っています。」
釈党首:「(呉)先生のように、正しいことは正しいと言い続けていらっしゃる方の存在が、韓国の方にとっては厳しく映るかもしれませんが、真の友情を育むうえでは重要です。甘いことではなく、厳しいことを言ってくれる人のほうが本当の友人だということに、気づく時代が来なければいけないと思っています」
歴史認識ですれ違いが続く日本と韓国だが、軍事独裁の中国や北朝鮮の脅威が高まっている現状を考えると、自由や民主主義という価値のもとに日韓が協調できる未来が望ましい。そのためには、歴史問題は、「何が正しいのか」という視点から検証されなければならない。(冨)
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