『香港での対話』 未来への羅針盤 ワールド・ティーチャー・メッセージ

2011.08.28

2011年10月号記事

幸福の科学総裁 大川隆法 未来への羅針盤 ワールド・ティーチャー・メッセージ

未来への羅針盤 No.176

ワールド・ティーチャーが示す アジアの未来①

香港での対話

Question 1

マスター・オオカワ、香港でお会いする機会を賜り、とても光栄です。ありがとうございます。

私がいろいろな人から聞かれることで、世界中でも疑問に思われていますが、今、何が起きているのでしょうか。

世間は昨日、黙示録の話題で持ち切りでしたし、マヤ文明に興味のある人たちは2012年のことを話しています。世界が変わろうとしていて、恐怖やとまどいを覚えている人がたくさんいます(Many people are afraid, confused.)。

何が起こっているのかについて、先生のご見解を知りたいのです。よろしくお願いします。

Answer

2012年、世界の終末は起こらない

去年、「2012」という映画がありました。この世の終わりのことを描いた作品です。2012年については、他にもいろいろな映画が製作されるでしょう。西暦1999年に関するノストラダムスの予言に続いて、マヤの予言では、この世の終わりは2012年ということになっています。映画や小説、SFなどにおいて、2012年という年が、ある種のブームになるはずです。

しかし、私はあえて言います。何事も起こりはしません。なぜなら、幸福の科学があるからです。私が地上に降りたのは、世界の不安を終わらせるためです。世界の破壊を阻止するためです。世界の悪しき予言に終止符を打つためです。世界は、この時代は、幸福の科学の教えが広がらずして終わることはありません。それについては、確信を持っていただいて結構です。

世界中が協力して神の力を生み出そう

私がここに来たのは真理を伝えるためです(I came here to tell the Truth.)。世界の終末などありません。なぜなら、私には使命があるからです。私の使命は、これで終わりではありません。今、始まったばかりです。

今日は私は声が枯れていて(編集部注・前日のフィリピンでの説法で熱弁を振るったため)、香港の皆さんには災難でしたが(会場笑)、世界を救おうという私の意志は、この先も地上から消えることはありません。私たちは、どのような危機にも打ち克つことができると、私は約束します(I promise we can conquer any crisis.)。

何らかの危機が、ある程度の規模や程度で起きることはあるかもしれません。しかし、それらの困難は乗り越えることができます。なぜなら、私たちには強い力があるからです。世界には数多くの人々がいます。私たちは協力し合うことができ、協力し合ったその力が、神の全能の力(the almighty power of God)を生み出すのです。

私はそう思います。大丈夫です、問題ありません(Its OK. No problem.)。

Question 2

コンニチワ、マスター・オオカワサン(ここだけ日本語)。

大川先生、私はとても嬉しくて幸せ者(blessed)です。幸福の科学に出会えて、とても幸せです。10年前から香港で先生の本を読んでいます。

私は香港人で、アイ・リンと申します。先生の本を読んで、私の人生は深く影響されました。家にある本の中で一番好きなのは、私の人生を照らしてくれた本で、先生が書かれた『仕事と愛』です。

先生にお会いできる日を10年間待ち望んでいましたので、今すごく興奮していて、すみません。私の人生にとっても、香港の人々、中国の人々、そして全世界にとっても、今日が変わるための大切な日です。

先生にお聞きしたいのは、本当に光に溢れ、魅力に溢れたこの信仰を、どうやって他の人にお伝えし、どうやってエル・カンターレ信仰の使命を伝え、皆と愛を分かちあえばいいのでしょうか。どうか、私にも皆にも教えてください。

Answer

中国は世界の運命を決める国でもある

ありがとうございます。香港は食べ物で有名ですね。中華料理の中でナンバーワンだとお聞きしました。実際、私も味わってみて、本当にそうだと保証します。香港に来たのはこれで三回目です。最初に来たのは1996年で、次は最近、今年の3月にインドに行ったときです。そして、今回が三回目です。

私は香港の人々を愛し、中国の人々も愛しています。というのも、あなたがた中国人だけで、世界の人口の5分の1を占めているからです。中国は非常に大きな国であり、世界の方向性、世界の運命を決める国でもあると思います。ですから、あなたがたを無視することは誰にもできません。

特に、香港の人々のことは頼りにしています。あなたがたは、国体を維持し、大英帝国時代から続く現状を2050年くらいまでは続けることを約束されています。ただ、世界のほとんどの人たちは、香港は中国に呑み込まれ、あなたがた香港人は違うタイプの人々になったと思っています。成功を求めることなく、農業や漁業などに従事するようになったと思っているのです。

香港が全中国の先生となりリーダーとなれ

しかし、私はそうは思いません。繁栄を一度味わったことのある人は、決してそれを忘れることはありません。繁栄を享受した人は、どうすればこの世で繁栄することができるか、その方法を他の人に教えることができるのです。あなたがたが先生なのです。あなたがたは中国の一部でありながら、中国という大国の先生であり、中国人を教えることができるのです。あなたがたこそ、中国人のリーダーなのです(You are the leaders of Chinese people.)。

ですから、私があなたがたに何らかの使命や責任を授けるとしたら、すべての中国人を啓蒙し、中国の未来の方向性を指し示す責任を受け入れていただきたいと思います。それこそ、世界中の人々が歓迎することです。

中国人は自分の運命を決めなければなりませんし、決める権利があるでしょう。しかし、そのためには先生が必要です。その先生とは、香港の人々であると思います。香港の人々は中国の10億人以上の人々を教えることができ、彼らも、あなたがたについてくるでしょう。あなたがた香港人が、まず自分自身を変えたなら、他の中国人たちも、それに続いて変わってくるでしょう。

世界は必ず平和と繁栄の仲間になれる

私が最も懸念しているのは、中国、アメリカ、そして日本の間に対立が生まれることです。そんな未来は変えていかなければなりません(We must change such kind of future.)。私たちは友好関係を結ばなくてはなりません。それは、私たちの意志にかかっています。

香港人が多くの中国人を未来へと導くことができれば、あなたがたはこの国を作りかえ、この国の人々をもっともっと幸福にしていくことができるでしょう。彼らには先生が必要だと思います。そして、あなたがたが先生になれるのです。

私たちにできるのは、霊的な観点や科学的な思考の観点から、皆さんを支援することです。すべては中国の繁栄、中国の平和にかかっています。世界の平和と繁栄は、中国が今後、平和的な国になるかどうかにかかっているのです。世界のすべての国、すべての人々が仲間にならなくてはなりません。互いに許し合い、生かし合い、教え合わなくてはなりません。

私はそれを願い、それができると思っています。必ずできます(Yes, we can.)。


Question 3

本日は御法話、まことにありがとうございました。今日の講義のために台湾から参りました。多くの友人たちも一緒です。

今年台湾は、革命から100周年を迎えます。私は蒋介石など、中国や台湾の政治家たちのことを知りたいのです。彼らも今夜、ここに来ているのでしょうか。また、彼らは現在、どこにいるのでしょうか。天国なのか、そうではない場所なのか、そして今、何をしているのでしょうか。

誰かの仕事の指導や、どこかの政党を指導しているのでしょうか。台湾と中国の関係について、実際に何をしているのでしょうか。

何か、ご示唆をいただければありがたいです。よろしくお願いします。

Answer

孫文は偉大な如来の一人

中国と香港と台湾の歴史についての質問ですね。孫文は偉大な人物でした。彼は今、天上界にいます。如来の一人で、私たちの言葉で言う八次元世界の住人です。 孫文は、確か1906年に、革命の準備のため、ここ香港に来たと思います。彼は、さまざまなリスクを冒して古い政治体制と闘いました。今は政治霊界において高い地位を占めており、この世に光を投げかけています。もちろん、台湾や香港、上海、北京、その他の中国の地域のことを考えています。中国は大きな国ですので、ひとつの方向にまとめるのがとても難しいのです。

もちろん、他にも、大きな使命を持った政治家はいます。彼らの名前を英語で何と言うのか正確には知りませんが、日本の明治維新の頃のように、数多くの偉大なリーダーがいました。この国には、偉大な政治家が数多くいます。彼らは共に考え、この国をより幸福な方向へ導こうとしています。私も彼らに期待しています。

あなたがたは近年、そうした偉大な人々になっているのです。それは、この三次元世界において成功しているということを意味しています。この世で成功を収めると、人々は別の価値を求めるようになります。心の価値(mental value)や、それを超えた神的な価値(divine value)、永遠の価値(eternal value)を求めるようになるのです。

中国人のユーモアが世界の幸福につながる

私はここに来るにあたって、本も読んできました。日本語では林語堂、中国語ではリン・ユータン(Lin Yutang)ですか、彼の『人生をいかに生きるか』という著書を読みました。彼は中国南部で生まれ、アメリカに渡ってハーバード大学で学び、その後、中国に戻って北京大学の教授になりました。そして、ここ香港で亡くなったのです。

彼の『人生をいかに生きるか』という本は世界中で読まれ、彼は世界の人々の尊敬を集めました。知的な方でしたが、単に知的なだけではなく、彼のエッセイや書物にはユーモアが溢れています。

中国人には、もっともっとユーモアが必要だと思います。それが中国人の強みだと思います。ユーモアに関しては、皆さんは日本人やドイツ人よりも、その他の国々の人よりも優っています。経済成長とユーモアによって、皆さんはもっともっと幸福になることができます(economic growth and humor will make you happier and happier.)。

ここ香港では、私は一つの教えを付け加えたいと思います。人生にはユーモアが必要です。ユーモアから人々の間に和解が生まれ、未来の人生が再建されていくのです。

あなたの質問のすべてに正確にお答えすることはできませんが、天上界には、政治面における中国系の光の天使がたくさんいるはずです。彼らは今、あなたがたのことを考え、あなたがたを指導しています。私も彼らに期待しています。

さらに付け加えるとすれば、あなたがたの最大の強みはユーモアですので、どうか国家の拡大戦略にユーモアをプラスしてください。中国人のユーモアを世界中に広めてくだされば幸いです。それが、世界の人々の幸福にもつながっていくでしょう。あなたがたは日本人と同じで、何事においても真面目すぎるのです。中国人のユーモアが今、必要だと思います。


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