AI生成画像が飲食店のメニューを席巻しつつある中「食欲失せる」との批判殺到 ─ コスト削減の裏にあるビジネスリスク
2026.10.02
※画像は生成AIではありません。
《ニュース》
食品の広告やメニューにAI生成画像を使用する企業が増える中、非現実的な見た目や質感に対して「気持ち悪い」「食欲が失せる」などの否定的な声が上がり物議を醸しています。
《詳細》
飲食店のメニューや看板、スーパーのポップなどで、AI生成画像が使われる事例が増えてきています。
SNSなどでは、飲食店のポスターなどに使われている、謎の線が入ったトンカツや、納豆を丸めたような異様な形の唐揚げ、幼虫の炒めもののようなグロテスクなエビ料理などに対し、「食欲が失せた」「気持ち悪い」などの声が相次いでいます。
コンビニ大手のセブンイレブンでは、一部の店舗のPOPやポスターで、AIが生成した画像が使われていることが問題視されました。
「ワニの革財布のようなうなぎ弁当」「魔界に生息する生き物のような邪悪なエビの天ぷら」とも形容される不自然な画像に加え、「1カゴに42個陳列可能」といった店舗向けの情報と見られる文言がそのまま載っているなど、異様な店内掲示物に非難が集まりました。
これを受けてセブンイレブン本社は9月15日、本部が加盟店に配る掲示物については「AIを使用していない」ものの、「一部の加盟店が独自に掲示物にAIを利用していることを確認している」と説明し、加盟店への注意案内や社員教育を行う方針を示しました。
食品価格や人件費が高騰する中、AI生成画像はコスト削減のツールとして広く使用され始めています。カメラマンに料理の撮影を依頼すれば4~10万円、デザイナーにデザインを依頼すれば2~10万円かかるものの、AIを使用すれば無料で広告が生成できるためです。
すでにアメリカでは、レストラン経営者の26%がマーケティングやメニューの最適化などにAIを活用しているといいます(全米レストラン協会2026年調査)。しかしそうした中、見えないコストが顕在化しつつあります。
米サンフランシスコにある夫婦経営のカフェ「Grind&Unwind」では7月、AIで生成したサンドイッチやドリンクなどの看板を掲示したところ、「パンが爬虫類の皮みたいだ」など地元住民から批判が相次いだため看板を撤去。店の外壁には大きな赤い文字で「まじめに(seriously)」という落書きされ、その落書きを消すのに約700ドルがかかったといいます。店主は、この反応は「予想外だった」と話しています。
他にも、AIは著作権のある素材を使って画像を生成していることや、誤情報を表示することもあるため、それを人間が精査するのに時間がかかるなど、思わぬコストも発生しています。
《どう見るか》
「自由・民主・信仰」のために活躍する世界の識者への取材や、YouTube番組「未来編集」の配信を通じ、「自由の創設」のための報道を行っていきたいと考えています。
「ザ・リバティWeb」協賛金のご案内
YouTubeチャンネル「未来編集」最新動画