原発を止めたために、今夏、熱中症の犠牲者続出か

2011.06.28

今年も猛暑が予想され、7~8月の最も暑さが厳しい日に計画停電が行われる可能性が出てきた。

6月下旬、東京電力管内では4日連続で大震災後の最大消費電力を更新。埼玉県熊谷市で6月としては観測史上最高の39.8度を記録するなど各地で「猛暑日」(最高気温35度以上)となり、供給余力は約8%に落ち込んだ。

7月から工場などを対象に15%の使用制限を始めるが、最大供給力の4790万キロワットに限りなく接近していくのは避けられない。東京電力は計画停電を回避するとしているが、電力の安定供給に必要な3~5%の余力を下回るとみられ、猛暑下の計画停電が現実味を増している。

そうなると懸念されるのが熱中症による犠牲者の続出だ。昨年でさえ、熱中症が原因の死亡者は1718人に達し、統計史上最大となった。「熱中症のリスクは住宅内が最も高い」とされ、体力の衰え始める60歳以上は重症化しやすい。

この点からすれば、今年、クーラーを止めた室内で、高齢者に熱中症の犠牲者が数千人単位で出る可能性があるということだ。

菅直人首相が中部電力の浜岡原発を止めたことで、電力不足は関西や九州にまで広がった。猛暑の年が続き、ただでさえ熱中症になる人が増える中で、政府は節電を盛んに呼びかけている。「原発を止めて、死者の山を築く」民主党政権のやり方はもはや「悪魔的」と言っていいだろう。(織)


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