「UFOと宇宙人を語る!」 大槻教授 vs 竹本良 対談 宇宙開国論Part1【動画】
2011.07.06
2011年8月号記事
宇宙開国論
UFO・宇宙人は間違いなく存在する
UFO(未確認飛行物体)の名前が正式に米軍で採用されたのが1951年。それからちょうど60年の歳月が経った。UFOや宇宙人は存在するのかと、未だに興味半分のまなざしで見る日本人。だが、アメリカをはじめ世界各国は公には認めていないものの、UFOの存在を真摯に受け止め、科学技術面などの研究を続けている。何十年も研究をし続けた国と正面から向き合わなかった国、この差は大きい。UFO・宇宙人の存在を前提とする政府文書や関係者の発言はいつの時代も残されている。その一つひとつに目を開き、「情報鎖国」を解くとき、宇宙人が人類の前に明確な形で姿を現す日が一歩近づくことになる。
(編集部・アカイ★コウジ、吉川枝里 編集協力:竹本良、山口カーラ
漫画:菊池としを イラストレーション:川辺蓮 撮影:渡辺正裕、松川周一)
宇宙開国論 Part1
「オカルト否定」 の大槻教授と大論争!
早稲田大学名誉教授・理学博士大槻義彦 × UFO科学問題研究家竹本良
存在するのかしないのか。 UFOと宇宙人を語る!
UFOや宇宙人の存在について、肯定派と否定派に分かれてバトル論争を繰り広げるTV番組でおなじみの、早稲田大学名誉教授・大槻義彦氏とUFO研究家・竹本良氏。今回、ザ・リバティ版「UFO・宇宙人論争」を試みた。勝敗はいずれに?
大槻義彦(おおつき・よしひこ)
1936年、宮城県生まれ。東京大学大学院数物系研究科修了。物理学者(放射線物性、核物性、大気電気学)。早稲田大学名誉教授、同理工学部客員教授。理学博士(東京大学)。放射線の「水切り運動」を発見、火の玉(プラズマ)のメカニズムを世界に先駆けて研究。著書に『大槻教授の反オカルト講座』(ビレッジセンター)、『ゴルフ上達の科学』(講談社ブルーバックス)、『大学院のススメ』(東洋経済)ほか多数。テレビ出演も多い。
竹本 良(たけもと・りょう)
1957年、東京都生まれ。早稲田大学政経学部卒業。UFO研究家、シャーマニズム・神秘学研究家。著書に『テロとUFO』(徳間書店)、共著に『宇宙人&2012超入門』(徳間書店)、『やはりE.T.はいた!』(大陸書房)、『宇宙人解剖フィルム最終報告』(扶桑社)ほか多数。Yahoo!ファンクラブの大人のためのUFO研究会「日本空中現象調査委員会SECTION44」世話人。http://ufo.fc.yahoo.co.jp/
(2015年5月記事を無料化いたしました)
竹本 早速ですが、(5月8日、東京・新宿上空に出現したUFOの動画を見せながら)これは数えると11機なんですけど、実際は、ご覧になった方は100機以上あったと言っています。撮影する段になって11機になってしまったらしいです。
大槻 肉眼のほうがはるかに解析力が高いですからね。実際の数は多いかもしれませんね。
竹本 風船だと、風が吹いて分散してしまうということは分かるわけです。ところが等距離で動いたりする。こういうのをUFOフリート(艦隊)と我々は呼んでいるんですけど、こういう現象はプラズマ(注1)ではどう解釈できるんでしょうか。
大槻 プラズマの場合は、突然飛んだりすることも可能だし、風に逆らって飛ぶことも可能です。大方の科学者は風に向かって逆らって飛ぶわけはないと言っている。ところが実験的にプラズマはそういうことができるんです。プラズマ以外の物体はありえないということです。どんな飛び方でも一般の流体力学の常識外のことが起こっているわけです。そんなことは当然なんですけどね。
宇宙人は存在するのが当たり前
竹本 UFOフリートはいろいろなところに出ています。地球外生命体がプラズマ推進の宇宙船で飛んでいるという可能性はないでしょうか。
大槻 プラズマ推進のエンジンというのは考えられています。プラズマは電気を持っていますから、その電圧とか磁気で制御できます。その意味では、非常に注目される飛行形態だし、宇宙人がいて宇宙的なレベルで飛行していれば、プラズマによる推力を使っている可能性だってないわけじゃない。
竹本 おお、うれしいな(笑)。
大槻 私は繰り返し言っていますけれども、宇宙人の存在というのは、一度も否定したことがない。
竹本 それは知っています。ただし宇宙人が円盤に乗って地球に来ていることはちょっと考えられないよということを言っているんですよね。
大槻 地球に来て、しかも住民票を取ったり、結婚をしたり、そういう話は考えられないし、それがあれば証拠を見せてくれと言っているんです。UFOと言われるもの、火の玉と言われるもの、あるいは大気中の未知の発光物体とか反射物体が存在するということは事実で、これはUFO肯定派の人たちと同じ見解です。
竹本 まったく同じ見解ですね。
大槻 それから、宇宙人が存在することも当然ですね。この広大な宇宙で、地球だけが特別なはずはないですから。今、地球と同じような惑星がたくさん見つかっていますからね。
竹本 グリーゼ581(注2)とかね。
大槻 宇宙人が存在するなんて当たり前の話です。宇宙人なんてゴマンといるんです。
注1 プラズマ 固体・液体・気体に続く物質の第四の状態。「電離した気体」。
注2 グリーゼ 581 2010 年に、地球から約20光年離れた赤色矮星(わいせい)グリーゼ581に生命が存在する可能性のある新たな惑星が発見されている。
宇宙人と接触しているなら証拠を
竹本 1947年のロズウェル事件(注3)がありましたが、それをスティーブン・シフという人が会計検査院のGAOというところで調べたら、なんとロズウェル事件だけスポンと情報が消えているんです。それを公表できないなんらかの結論を出して、隠ぺいしたんじゃないかと考えられます。宇宙人の回収事例もたくさんあるんです。その可能性というのは、先生はまったく無視されるんでしょうか。
大槻 私はまったく無視しているんです。そこは竹本さんと違うところです。そんな宇宙人と接触しているならば、ちゃんと証拠を持ってきてほしい。髪の毛1本でも爪のアカでもいいから、とにかく残してほしいと思う。分析に協力しますよ。私の沽券にかけてDNAを必ず鑑定しますよ。
竹本 たとえば円盤の破片があったら、先生は鑑定できます?
大槻 円盤の鑑定については、やるのは簡単だけど、結論を出すのは難しい。なぜかというと、地球にない同位元素で作られた飛行物体だと分かったとしますと、ほとんどの場合、放射性同位元素なんです。放射性同位元素で作られている飛行物体があって分析したら、宇宙から来たという結論を出さざるを得ないわけです。ところがあとでその飛行物体がJALのものだと分かったら、今度はJALがなぜ危険な放射性同位元素で機体を作ったのかという問題になり、そう簡単じゃないんです。
竹本 結論を出すのが難しい。大槻 結論を発表するのが難しいということです。
アメリカ宇宙人隠ぺい説
竹本 アメリカにおいては「エリア51」などで、訳の分からない研究がずっと続けられている可能性があって、その中の一つに宇宙人の研究が内密にされているということの可能性は非常に大きいと思うんですけれども、先生はどうですか?
大槻 それはそうだと思いますよ。軍事体制にある国家なんて、秘密がたくさんありますから。
竹本 証言者の話によると、エリア51に入っていくと、宇宙人の遺体とその分析結果を見せられるという。それが一つの登竜門というか通過儀礼みたいになっているんです。そういうものがあるならば、多くの人は認められるわけだから、アメリカ政府が勇気を持って全部発表すれば、先生だって誰だって認めるわけですよね。
大槻 そりゃそうです。
竹本 僕は今度、ある人を通じて、アメリカの極秘組織「MJ─12」(注4)のトップの人に質問状を出そうと思っているんです。なぜ隠ぺいするのかとかね。アメリカがもっとオープンになって、「宇宙人いるんだってさ」「じゃあ宇宙人のなんとか星人の勉強でもしよう」というようなかたちであれば、ある程度アメリカ的発展性がもっとあるのに、なんでUFO問題については縮こまってしまうのか、僕は情けないと思うんですね。
大槻 そのへんが私と違うんだ。
竹本 そうですか。
大槻 あらゆる情報を隠ぺいするでしょう。そうだとしても、だから宇宙人はすでにこの地球に来ていることにはならない。つまり宇宙人が来ているのをアメリカが隠ぺいしているという部分を私は信じない。
注3 ロズウェル事件 1947 年7月、米ニューメキシコ州ロズウェル近郊にUFOが墜落し、機体と搭乗員が米軍によって回収の上、隠ぺいされた事件。
注4 MJ―12 宇宙人に関する調査、宇宙人との接触や交渉を秘密裏に行ってきたアメリカ合衆国政府内の委員会。
電波で情報は伝わるはず
大槻 私は、もし本当に宇宙人とコンタクトできれば、SETI計画(注5)みたいに、最初に電波でやるだろうと思う。
竹本 でも、電波というのはそんなにレベルが高い話じゃないと思うんですよ。
大槻 高い話じゃないけれども、宇宙人にも地球と同じか、それ以上の文明があるとすれば、一番簡単で安い方法は電波による情報交換です。スーパーコンピューター100台くらい使えば、宇宙人の社会で使われている電波の解読は簡単にできます。それによって相手の文明を知る。それを発表するだけでもショッキングですけど、そこまでアメリカ政府は隠ぺいしている理由はないわけですから。
竹本 いや、僕は隠ぺいしていると思うんですね。たとえば我々の文明でも、電波を使い始めて100年以上経つわけです。そうすると100光年のところまでは少なくとも我々の文明の証を伝えているわけじゃないですか。
大槻 そうです。
竹本 たとえば「TVタックル」にしても、大槻教授の画像が一番最初に出たのが20年前ですから、今その電波が20光年まで行っているわけです。たとえばそのあたりに宇宙人がいるとすれば、もうその画像を電波で見ているわけです。彼らには我々が見えている。
大槻 私は、その地球外生命体の文明が地球より進んでいるとしたら、むしろ地球にコンタクトしてきやすいと思うんです。自分たちの過去の文明がある惑星があったら研究したいでしょう。それが地球だと考えると、友好的にコンタクトをしてきたいと思うはずですよ。
竹本 実際にそうしているんじゃないですか、ひょっとして?
大槻 しているかもしれません。今回はじっくりお話しできてよかったです。
竹本 僕も先生を尊敬してますので、嬉しかったです。
注5 SETI 計画 地球外生命体探査計画のこと。地球外生命体による宇宙文明の存在を検知するためのプロジェクトの総称。
「自由・民主・信仰」のために活躍する世界の識者への取材や、YouTube番組「未来編集」の配信を通じ、「自由の創設」のための報道を行っていきたいと考えています。
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