テーマパーク:その魅力の謎に迫る (第6回)
2026.03.22
画像:Antelope -stock.adobe.com
《本記事のポイント》
- 来園動機の再確認
- リピーター創出のポイント
- 次なる成功への道
さて、前回まで、LINEリサーチの統計データによる「東京ディズニーランドが好きな五つの理由」を題材にして、テーマパークの魅力の謎に迫ってまいりました。あらためて簡単にまとめると、
東京ディズニーランドの来園動機は、
1番目「一日中過ごせる・楽しめる」
2番面「非日常の感じや雰囲気を味わえる」
3番面「世界観や雰囲気が好き」
4番目「アトラクション(乗り物)が充実」
5番目「家族と楽しめる」
というものでした。
ディズニー・マジックはリアルな魔法
一日中過ごせる巨大な空間の中に、見渡す限り、日常空間にはないディズニーの世界観を細部にまで忠実に再現した「非日常的な環境演出」がしっかりと施されている。このテーマパークの持つ「規模のメリット」を最大限活かしていると言えます。
その中で、多くの来園者に、半日以上、時間を忘れて楽しんでいただけるようなアトラクションやパレード、商品、レストラン等のサービスをふんだんに盛り込み、「次はこのアトラクションに行こう」「次はパレードを観よう」「ここで食事を摂ろう」「この限定商品を買おう」「このフォトスポットで写真を取ってインスタグラムにあげよう」「隠れミッキーを探そう」等々、毎回訪れる度に新たな感動を生むように、世代を超えて来園者に複数の選択肢を与えて、1回だけでは終わらない再び訪れたいと思う来園動機をしっかりと持ち帰っていただく。
まさにそのリピーターを創造するリアルな感動を生む魔法が、ビジネスの成功も約束するディズニー・マジックということになると思います。
コンテンツ・ビジネスという側面
さらにディズニー本社は、ピクサーアニメーションを吸収し、スターウォーズやマーベルコミックの版権も所有し、これらの映画コンテンツの水平展開で、アトラクション等の開発も可能になるわけですから、この「キャラクター・コンテンツ供給力」も見逃せません。
従って、テーマパークは、一般的に観光レジャー産業という位置付けがされますが、究極のコンテンツ産業でもあり、この「けっして飽きられないオリジナルなコンテンツを供給し続けることができるかどうか」が、ビジネスとしての勝敗を分けるポイントにもなるわけです。
テーマパークを超えて?
1983年のオープン以来、いままで40年以上継続して数多くの来園者を惹きつける東京ディズニーランドの魅力を、ホスピタリティあふれる従業員のサービス提供のあり方に注目したり、あるいはリピーターを創出し続け、感動を呼ぶ善循環のビジネスモデルとして、経済学ならびに経営学の観点、ビジネスとしての成功要因として分析するアプローチも世に存在します。
また、最近の東京ディズニーランドは、入園者の客単価や来園者総数も高止まりして、運営する株式会社オリエンタルランドの株価も低迷し、踊り場に来ているとの評価もありますが、提供されるサービスの「量から質へ」の転換や、世代を超えた支持層を背景としたディズニーブランドのロイヤルティにはまだまだ余力があると言えます。
次回からは、いよいよ経営成功の要因に目を向け、ディズニーを超える魅力あるコンテンツ供給は果たして可能なのか。さらには未来のテーマパークの可能性などについて、順を追って深掘りしてまいりたいと思います。
(吉崎富士夫)
【関連書籍】
『大川隆法・夢判断リーディング』
大川隆法著 幸福の科学出版
【関連記事】
2026年3月1日付本欄 国民的ミステリー作家が描く神秘の世界 ─ アニメ映画『クスノキの番人』
https://the-liberty.com/article/22727/
2026年4月号 「パリに咲くエトワール」 ─ ザ・リバティ Pick Up Movie
「自由・民主・信仰」のために活躍する世界の識者への取材や、YouTube番組「未来編集」の配信を通じ、「自由の創設」のための報道を行っていきたいと考えています。
「ザ・リバティWeb」協賛金のご案内
YouTubeチャンネル「未来編集」最新動画