死文化した「旧敵国条項」で日本を威嚇する中国【澁谷司──中国包囲網の現在地】
2025.12.08
アジア太平洋交流学会会長・目白大学大学院講師
澁谷 司
(しぶや・つかさ)1953年、東京生まれ。東京外国語大学中国語学科卒。東京外国語大学大学院「地域研究」研究科修了。関東学院大学、亜細亜大学、青山学院大学、東京外国語大学などで非常勤講師を歴任。2004年夏~05年夏にかけて台湾の明道管理学院(現・明道大学)で教鞭をとる。11年4月~14年3月まで拓殖大学海外事情研究所附属華僑研究センター長。20年3月まで、拓殖大学海外事情研究所教授。著書に『人が死滅する中国汚染大陸 超複合汚染の恐怖』(経済界)、『2017年から始まる! 「砂上の中華帝国」大崩壊』(電波社)など。
中国は11月21日、国連に提出した書簡で、日本が台湾海峡で軍事介入行動を敢行した場合、中国は断固たる自衛措置を取ると表明した。北京政府は自国の領土とみなす台湾をめぐり、日本との紛争解決に向け、国際社会に自らの立場への支持を求めている。
米ブルームバーグによると、日本の政府関係者は、「高市早苗首相が、日本の台湾に関する想定危機の立場を変えた」とする中国の主張には「全く根拠がない」と述べたという(*1)。
(*1)11月23日付中国瞭望
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