女川原発がテロ対策施設の完成遅れで26年12月から1年8カ月停止 ─ 原子力規制委が原発を止めれば、さらなる電気代高騰を招きかねない
2025.10.18
《ニュース》
東北電力は女川原発2号機について、テロ対策施設の完成が遅れることに伴い、2026年12月から28年8月まで停止する見込みであると発表しました。
《詳細》
原子力規制委員会の新規制基準では、工事計画の認可から5年以内に、航空機の衝突などのテロにより原子炉が損傷した場合に、遠隔操作で原子炉格納容器の冷却などを行い、放射性物質の放出を防ぐ「特定重大事故等対処施設」を設置することを求めています。
女川原発は24年10月に13年ぶりに再稼動していましたが、東北電力は、テロ対策施設の工事工程を精査する中で、「昨今の建設業界における労働環境の変化による影響」などにより、工事完了時期を28年8月に見直すことにしたとしています。それに伴い、女川原発2号機は設置期限の26年12月から停止することになります。
東北電力は、23年6月に再稼働による収支改善を見越して電気料金の値下げを行っていました。今年4月に行った25年3月期の決算会見で、女川原発2号機の再稼動により125億円の収支改善効果があったと発表しており、26年3月期の収支改善効果は345億円と見込まれています。
しかし、女川原発の停止中は、火力発電などで電力を賄うことになり、月に60億円程度コストが増えるため、また収支が悪化することが想定されます。
《どう見るか》
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