石破談話、10月表明に執念 ─ "最後っ屁"では済まされない防衛行動への阻害要因になるリスク
2025.09.24
石破首相(内閣官房内閣広報室)
《ニュース》
石破茂首相は、戦後80年に当たり検討していた、先の大戦を巡る「見解」について、10月4日の自民党総裁選終了後の同月中に表明する方向で、調整に入りました。各紙が報じています。
《詳細》
石破氏は首相就任当初より、戦後80年談話の表明に意欲を見せていました。しかし、参院選大敗から生じた政治的混乱により、終戦の日である8月15日、日本が降伏文書に調印した9月2日の表明は見送られました。
その後、23日からの国連総会一般討論演説に合わせた発表も検討されましたが、国民向けの発信とする観点から再度見送りに。総裁選の論戦への影響を避けた退任目前のタイミングに発表する方向とのことです。
見解の内容に関し石破氏はかねてより、「なぜあの戦争に突っ込んでいったのか。もう一度、歴史に謙虚に学びたい」「戦争の記憶を風化させない、あのような戦争を二度と行わないという観点が大事だ」と語ってきました。全国戦没者追悼式の式辞では、13年ぶりに大戦への「反省」に言及するなど、そのこだわりを見せてきました。
見解では、特に戦前の国家体制や軍部への文民統制の実態、戦後の自衛隊の在り方などに言及されると見られています。
日本の戦争責任に踏み込むことが予想される「石破談話」には、左派勢力からも期待の声が出ています。立憲民主党の辻本清美議員は「思いっきり石破総理らしい、戦後80年見解を待っている」とXに投稿。社民党の福島瑞穂党首も記者会見で「歴史に残る。『最後っ屁』という言葉は悪いが、ぜひやってほしい」と語っています。
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