「富士山と、コーヒーと、しあわせの数式」 ─ ザ・リバティ Pick Up Movie
2025.09.29
© 「富士山と、コーヒーと、しあわせの数式」
2025年11月号記事
Movie
編集部がオススメする「今こそ観たい」映像作品。
「富士山と、コーヒーと、しあわせの数式」
10月24日(金)新宿ピカデリー他 全国ロードショー
祖父が遺したやさしいサプライズ
- 【スタッフ】
- 監督:中西健二
- 【キャスト】
- 出演:豆原一成(JO1)、市毛良枝、酒井美紀、八木莉可子/長塚京三、市川笑三郎、福田歩汰(DXTEEN)、藤田玲、星田英利ほか
- 【配給等】
- 配給:ギャガ
- 【公開日】
- 2025年10月24日(金)新宿ピカデリー他 全国ロードショー
© 「富士山と、コーヒーと、しあわせの数式」
レビュー
突然、祖母の文子と一緒に暮らすことになった大学生の拓磨は、亡くなったばかりの祖父・偉志の書斎で大学の入学案内を見つける。それは、偉志が文子へ遺した結婚50周年のサプライズだった。中学校までしか通えなかった文子は、夫の思いやりに応えようと入学を決意。やがて、「ふみちゃん」と慕ってくる若い友人も増えて、若い頃の夢だった「学び」の日々を謳歌する。
一方、祖母が同じ大学に通うことになって戸惑う拓磨。コーヒーにだけはこだわりが強く、知識や技術も豊富で評判も良いのに、それを夢にする自信が持てないでいる。
そんな二人が見つけたのは、富士山をこよなく愛する祖父が遺した、"不思議な数式"だった……。
文教学院の創立者・島田依史子の著作を原案とした本作。22歳で学校を設立し、「学ぶことは楽しい」と伝え続けた島田氏は、折々に富士山を心の鏡として自分を戒め、励ましたという。こうしたエピソードを元に、学ぶ楽しさを知った祖母が、机を並べる孫を導くという素敵な物語が誕生した。ゆっくりとした登山のようで、穏やかな雰囲気がとても心地よい作品だ。




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ザ・リバティWeb シネマレビュー
「富士山と、コーヒーと、しあわせの数式」
(星3.5。満点は5つ)
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