米中関税交渉を先送りしたトランプ政権と次期中国外相候補の失脚【澁谷司──中国包囲網の現在地】

2025.08.25

アジア太平洋交流学会会長・目白大学大学院講師

澁谷 司

(しぶや・つかさ)1953年、東京生まれ。東京外国語大学中国語学科卒。東京外国語大学大学院「地域研究」研究科修了。関東学院大学、亜細亜大学、青山学院大学、東京外国語大学などで非常勤講師を歴任。2004年夏~05年夏にかけて台湾の明道管理学院(現・明道大学)で教鞭をとる。11年4月~14年3月まで拓殖大学海外事情研究所附属華僑研究センター長。20年3月まで、拓殖大学海外事情研究所教授。著書に『人が死滅する中国汚染大陸 超複合汚染の恐怖』(経済界)、『2017年から始まる! 「砂上の中華帝国」大崩壊』(電波社)など。

米ホワイトハウスは8月11日、「トランプ大統領が行政命令に署名し、米国が中国に対して課している関税の猶予期間を90日間再延長する」と発表した。

中国側も数時間後に「米中ストックホルム経済貿易会談共同声明」を発表し、米国に対する報復関税の適用を90日間猶予することを確認した。

中国商務部は、「信頼できない企業リスト」に追加していた17の米国企業に対する措置の適用を一時停止し、米国企業28社に対する輸出管理措置も一時停止すると表明した。これはホワイトハウスの声明に対する積極的な対応と見なすことができるだろう(*1)。

(*1)2025年8月12日付中国瞭望

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タグ: 中国外相  中国包囲網の現在地  関税  密偵  澁谷司  追加関税  劉建超 

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