数字合わせの「平等」は幸福な社会につながらない 「女子枠」は本当に必要なのか? ─ ニュースのミカタ 1
2025.08.28
2025年10月号記事
ニュースのミカタ 1
社会
数字合わせの「平等」は幸福な社会につながらない
「女子枠」は本当に必要なのか?
京都大学が2026年度の入試から、女性比率の低い理学部と工学部の「特色入試」の中に女性募集枠を新たに設ける。「キャンパス構成員の多様性を十分に確保する」という理念に基づくという。
日本政府は男女共同参画基本計画で、社会のあらゆる分野において、主導的な地位を占める女性の割合を30%にするとの目標を立てている。25年度までに女子枠を設定する大学は70校を超えたが、特に理工系分野では企業の女性比率を高めるためにも女子枠の設定が盛んだ。
一方、合格枠が最初から女子に割り当てられるため、従来なら合格していた男性が合格できないこともある。
女子学生の理系進学を推進する女性研究者は、「女性は能力が足りないから優先的に入れてあげる」という前提に基づく好意的差別にも見え、女性自身が「自分は女性だから入れてもらえたんだ」というスティグマ(負の烙印)を持つことが心配と指摘。大学は女性枠の設置に本当の社会正義があるのか問い続ける必要があると言及した(*1)。
(*1)2024年6月1日付京都大学新聞電子版における、東京大学 横山広美教授の指摘。
※文中や注の特に断りのない『 』は、いずれも大川隆法著、幸福の科学出版刊。
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