中国でアステラス製薬社員に懲役3年6カ月の実刑判決が言い渡される ─ 日米の関税交渉が難航する中、中国の「アメ」と「ムチ」に要注意

2025.07.17

《ニュース》

2023年に中国で拘束され、スパイ罪で起訴されたアステラス製薬の日本人社員に対し、中国・北京市の地方裁判所が懲役3年6カ月の実刑判決を言い渡しました。

《詳細》

この社員は60代の日本人男性で、23年3月の帰国直前に中国でスパイ摘発機関の国家安全当局に拘束され、24年8月に起訴されました。同年11月には初公判が行われましたが、中国当局が男性のどのような行為を問題視したのかは不明なままでした。

7月16日に北京市第2中級人民法院(地裁)で行われた裁判は報道関係者には公開されず、金杉憲治・駐中国大使が傍聴。金杉大使は、男性の意向として詳細は明らかにしないとしつつ、「一定程度の説明はあったが、我々が透明だと考えられる内容ではなかった」と話しています。

中国で14年に反スパイ法が施行されて以降、日本人11人の実刑判決が確定しており、最長の刑期は「懲役15年」でした。今年5月にも、50代の日本人男性が懲役12年の判決を受けています。「『懲役3年6カ月』は比較的短い方」との見方もありますが、日中を取り巻く状況から考えると、いずれにしても外交カードの一環と見たほうがよいでしょう。

《どう見るか》

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タグ: 中国  関税  アステラス製薬  台湾有事  拘束  実刑判決  スパイ 

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