英政府が太陽の光を意図的に遮る「気象兵器」を懸念 ─ 地球温暖化対策が兵器化されるリスク
2025.06.20
《ニュース》
地球温暖化対策が、特定の国を攻撃する「気象武器」に転用される可能性が出てきました。英テレグラフがこのほど、太陽光を遮り、地球を冷やす技術が「兵器に使用」されるシナリオを報じました。
《詳細》
米ハーバード大学や英オックスフォード大学などが現在、地球温暖化対策の一環として、太陽地球工学(ソーラー・ジオエンジニアリング)に資金や人材を投下し、反射性化学物質を大気中に放出して太陽光を人工的に遮り、地球を冷やすという研究を進めています。これは、大規模な火山噴火が起きた後、地球が寒冷化するメカニズムをモデルにしたものです。
しかし、そうした第三者機関が進める"善意"の研究は、敵対者にとっては魅力な技術にうつります。テレグラフが入手した英政府の書簡によると、敵対勢力が意図的に仕組んだ「環境災害」によって、ヨーロッパの気候は不安定化させられ、社会的な混乱が起きることが考えられるといいます。例えば、寒冷化で農作物の収穫が減り、飢餓が起きたことが、フランス革命の遠因になったことは有名な話です。
また記事の中では、英国王立防衛安全保障研究所の研究員が、技術の仕組みには課題があるとしつつも、大気中に何らかの物質を放出すれば、地球は自転しているためにそこにとどまらず、国境をまたぐ可能性があり、監視することも難しいと指摘したことが紹介されています。
もちろん、そうした軍事的・政治的なリスクだけではなく、地球の光を人為的に遮る技術は、「未知のリスク」がつきまとい、各国の研究者からも厳しい目が向けられています。そのため、社会的な反発を恐れて、一部の研究が「極秘」で行われていると疑われています。
《どう見るか》
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