東京のど真ん中で、中国は通信を傍受している(前編) - ニッポンの新常識 軍事学入門 55
2024.12.24
2025年2月号記事
ニッポンの新常識
軍事学入門 55
東京のど真ん中で、中国は通信を傍受している(前編)
世界の流れを正しく理解するための、「教養としての軍事学」をお届けする。
元公安捜査員
勝丸 円覚
(かつまる・えんかく)1990年代半ばに警視庁に入庁し、公安に配属されてからは公安・外事畑(外国のスパイ摘発担当)を歩んだ。現在はセキュリティコンサルタントとして活躍。著書に『中国人スパイ「秘密工作」最前線』(ビジネス社)、『公安外事警察の正体』(中央公論新社)など。
スパイ天国である日本で、中国のスパイは何人いるか。正確には分かりませんが、オーストラリアの例から推定すると、「3万人いる」と言われています。ただ日本は中国との距離が近いため、さらに多い可能性もあります。
具体的にどんな工作が行われるのか。例えば日本に留学する中国人は、都内の江東区にある「教育処」に行き、個人情報を登録させられます。中国が特定の企業の技術がほしければ、そのデータベースを使って、「その企業に中国人がいるか」を調べ、スパイ活動に協力するよう要請します。留学生に「あの企業に就職しろ」と具体的な指示を飛ばす例もあります。
「自由・民主・信仰」のために活躍する世界の識者への取材や、YouTube番組「未来編集」の配信を通じ、「自由の創設」のための報道を行っていきたいと考えています。
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