トランプ氏、CIA長官にラトクリフ氏を起用へ コロナ中国起源説を唱え、ロシア疑惑の捏造やハンター・ラップトップも追及した人物
2024.11.13
《ニュース》
トランプ次期米大統領は12日、中央情報局(CIA)長官に、ジョン・ラトクリフ元国家情報長官(DNI)を起用すると発表しました。
《詳細》
トランプ前政権で情報機関を統括する国家情報長官(2020年5月~21年1月)を務めたラトクリフ氏は、「対中強硬派」として知られる人物です。上院議会で承認されれば、CIA長官に正式に任命されることになります。
同氏は長官時代に「中国が2020年の大統領選挙に介入した」とするレポートを発表したり、「中国は生物学的能力を増強した兵士を開発する目的で、人民解放軍の兵士に対して人体実験さえ実施している」という情報を公表したりするなど、精力的に活動。退任後も、中国共産党が新型コロナの起源について「大規模な隠蔽」を行っていると非難し、パンデミックの責任を中国に負わせるよう主張してきました。
その他、「2016年の大統領選に勝利したトランプ陣営が、ロシアと共謀していた」とする「ロシア疑惑」が捏造であることも追及(実際に嘘であることが後に論証された)。バイデン大統領の次男ハンター氏の不正ビジネスの記録などが残されたパソコンが隠蔽されていたことが判明したことについて、「アメリカ国民を欺くための組織的な取り組みである」と批判を加えてきました。
トランプ氏は今回の声明で、ラトクリフ氏について、ロシア疑惑の捏造などを例に「常にアメリカ国民に対する真実と誠実さのために戦ってきた」と評価し、「彼は最高レベルの国家安全保障と『強さによる平和』を確保し、すべてのアメリカ国民の憲法上の権利のために勇敢に戦う人物となるだろう」と期待を込めています。
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