中国が「反スパイ法」違反の容疑で韓国人を逮捕するも、理由は不透明 日本人が「人質」に取られる事態を防ぐためにも「脱中国」推進を
2024.10.31
《ニュース》
中国に居住し、中国の半導体企業に勤務していた韓国人男性が、「反スパイ法」違反の容疑で逮捕されたことが明らかになりました。
《詳細》
逮捕されたのは、韓国の大手サムスン電子の半導体部門に勤務していたエンジニアで、2016年に中国の半導体大手企業である長鑫(キン)存儲技術(CXMT)に入社。その後、半導体大手数社に勤め、最近は個人事業を進めており、安徽省合肥市に家族と居住していました。
ところが23年12月18日に、合肥市の国家安全局所属の捜査官が男性を自宅から連行。「半導体関連の情報を韓国に漏らした疑いがある」として、以後、5カ月以上ホテルに隔離され、尋問が行われました。そして今年5月に逮捕され、拘置所に収容されています。
ただ、この男性は「(CXMT社で)コア技術へのアクセス権限がなかった」と主張しています。また、同社の半導体技術が世界水準と比べて6~8年遅れていると見られていることから、「技術が流出した」という逮捕理由は疑問視されています。
なお、韓国政府は韓国における中国の産業スパイ活動の取り締まりを強化中です。前出の男性が連行される直前の昨年12月15日には、CXMTに転職した元サムスン電子の役員が、「中国の半導体メーカーに半導体技術情報を提供した」として韓国当局が逮捕状を出していました。捜査の結果、この役員がサムスン電子と関係会社のエンジニアを20人、CXMTに引き抜いていたと分かっています。
《どう見るか》
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