「阿弥陀仏信仰」の愛の教えから、真の繁栄へ - 地域シリーズ 北陸
2024.10.29
写真:ピクスタ
2024年12月号記事
地域シリーズ 北陸
「阿弥陀仏信仰」の愛の教えから、真の繁栄へ
北陸地方では震災が相次いでいる──。この地に広がる「阿弥陀仏信仰」について考えた。
北陸地方は、信仰心が篤い地域であり、特に浄土真宗の信仰が広がる。
その元である浄土教は「阿弥陀仏の救いを願って、一心に念仏を称えれば、西方浄土(極楽浄土)に生まれ変わり、永遠の幸福を享受できる」と説く(*1)。
浄土教から派生した浄土真宗も、鎌倉時代、親鸞聖人(1173〜1263年)が宗祖となり、阿弥陀仏の圧倒的な慈悲を信じ、「阿弥陀仏信仰に基づく救済」を求める面が強い。
「真宗王国」と言われるほど、北陸に浄土真宗の門徒が多いのは、室町時代に中興の祖である蓮如上人(1415〜99年)が平易な言葉で教えを記した「御文」を発信し、熱心に布教した影響が大きい。御文は蓮如が村々で結成させた講で読まれ、字が読めない庶民にまで広く伝わった。
蓮如が北陸での布教の中心拠点に選んだのが、福井県の吉崎御坊であり、戦国時代に門徒たちが加賀一向一揆の拠点としたのが石川県の金沢御堂である(後に金沢城が築城された)。そして富山県高岡市には、日本三大仏にも数えられる高さ16メートルの阿弥陀如来坐像「高岡大仏」が鎮座する(下写真)。
(*1)『黄金の法』
浄土真宗の門徒が加賀一向一揆の拠点とした金沢御堂の跡地に築城された石川県・金沢城
福井県 吉崎御坊・蓮如上人像(写真:ピクスタ)
富山県 高岡大仏
死後の世界が分からない
しかし、浄土真宗は「西方浄土への往生」を求める宗派であるにもかかわらず、近年、「死後の世界」が分からなくなっているという。
福井県福井市在住の60代男性は「仏壇に手を合わせているような年配の方でも、『あの世なんて考えたくない』『地獄なんてない』という方が多いです。お坊さんもおそらく檀家の方々に『あの世』の話をしないのでしょう」と語る。
特に石川県能登地方は、年初に地震、9月に豪雨に襲われ、多くの人命や財産が失われた。石川県輪島市在住の矢谷藤夫さんは、1月の地震で自宅の準半壊を経験した。
「私は幸福の科学で30年近く仏法真理(*2)を学んでいるので、仏のご加護で生かされていると感じています。
でも、能登や輪島の人のなかには、『なぜ1年に2回も災害に遭うのか。神も仏もない』と言う人も結構います。先祖が入っていた宗教だから自分も続けているという方も多いので、あの世があるかどうかについても、よく分からないと思います」
大きな災害が立て続けに起きているなかで、「災害には何か天意があるのではないか」と考える人や、「阿弥陀仏の救済」を求めている人も多いのではないか。
(*2)仏の心、神の心を説いたものであり、人類に共通する普遍的なルール。
※文中や注の特に断りのない『 』は、いずれも大川隆法著、幸福の科学出版刊
浄土教の源信は「天国・地獄がある」と説いた
「阿弥陀仏信仰」から、正しい発展・繁栄へ
霊的覚醒が真の繁栄を促す
「自由・民主・信仰」のために活躍する世界の識者への取材や、YouTube番組「未来編集」の配信を通じ、「自由の創設」のための報道を行っていきたいと考えています。
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