「努力しても豊かになれない」加速する悲観論が中国経済も政権も揺るがし始めた【澁谷司──中国包囲網の現在地】

2024.09.09

アジア太平洋交流学会会長・目白大学大学院講師

澁谷 司

(しぶや・つかさ)1953年、東京生まれ。東京外国語大学中国語学科卒。東京外国語大学大学院「地域研究」研究科修了。関東学院大学、亜細亜大学、青山学院大学、東京外国語大学などで非常勤講師を歴任。2004年夏~05年夏にかけて台湾の明道管理学院(現・明道大学)で教鞭をとる。11年4月~14年3月まで拓殖大学海外事情研究所附属華僑研究センター長。20年3月まで、拓殖大学海外事情研究所教授。著書に『人が死滅する中国汚染大陸 超複合汚染の恐怖』(経済界)、『2017年から始まる! 「砂上の中華帝国」大崩壊』(電波社)など。

北京大学の付属機関、中国国情研究センターが長年行ってきた社会調査結果の推移が、中国の不安定さの本質を浮かび上がらせている。

1988年に設立された同センターは、中立、非営利の学術研究機関であり、科学第一の目的を追求するとされる(*1)。同組織では、米ハーバード大学のマーティン・K・ホワイトと米スタンフォード大学のスコット・ロゼールの研究チームが共同で、中国社会の"不平等"について、約20年にわたる実証研究を行ってきた。

調査は2004年から2014年までの間に3回行われ、さらに最新の調査が2023年に実施されている。

(*1)2024年7月11日付『万維読者網』

「努力で豊かになれる」と信じる人が減っている

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