「コロナ対策の顔」ファウチ氏が公聴会で厳しい追及を受ける 子犬を寄生虫に感染させる残酷な実験も指摘され、ファウチ氏は終始防戦

2024.06.07

画像:Tennessee Witney / Shutterstock.com

《ニュース》

米政府の新型コロナウィルス対策を指揮したアンソニー・ファウチ前国立アレルギー感染症研究所(NIAID)所長がこのほど、公開の場となる議会公聴会で引退後初めての証言を行い、議員から厳しい追及を受けました。

《詳細》

下院新型コロナウィルス感染症特別小委員会が開いた公聴会を通じて、議員らは、ソーシャルディスタンスや子供へのマスク着用義務化など、さまざま感染対策の妥当性に関し、ファウチ氏を追及しました。

以前にファウチ氏は、ワクチンを接種するように人々に圧力をかけるため、接種しなければ生活が難しくなるようにすれば、「彼ら(接種したくない人)はイデオロギー的なくだらない主張を捨てて、ワクチンを接種することが証明されている」と述べていました。公聴会で議員から、「接種に反対する意見はくだらない主張なのか?」と問い質されると、そうではないと否定したものの、即座に追撃を受けました。

委員会が科学的根拠はないと問題視するソーシャルディスタンスについては、ファウチ氏は1月に行われた非公開形式の場で、「覚えていない。突然、それは現れたんだ。5フィートか6フィートか、あるいは何をすべきかという議論があったかは覚えていない」と答えていました。この発言の説明を求められると、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)が距離を取るように推奨したのであって、それに対して異議を唱えることは適切ではないと、はぐらかしました。

さらに、子供のマスク着用に関する科学的根拠をめぐっては、「子供にマスクを着けることが感染を防ぐ確実な方法であるかどうかについては、まだはっきりしていない」と述べ、ソーシャルディスタンスとともにマスク着用も、科学的根拠がないことが改めて浮き彫りとなりました。

公聴会では、NIH(国立衛生研究所)の科学者が2021年から23年にかけて、製薬会社から7億1000万ドルのロイヤリティ(特許使用料)を受け取っていたという米紙ニューヨーク・ポストの報道が引き合いに出され、ファウチ氏は追及されました。そして共和党のマージョリー・テイラー・グリーン下院議員は、ファウチ氏を人道に対する罪で起訴すべきであり、同氏の居場所は刑務所であると語りかけました。

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タグ: アンソニー・ファウチ  科学的根拠  CDC  ソーシャルディスタンス  圧力  国立アレルギー感染症研究所  新型コロナ  公聴会  ワクチン 

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