ツイッターの「コロナ議論不正操作」が内部文書で明らかに ハーバード大の疫学者も「政府見解に反するため」検閲対象に

2022.12.27

デイビッド・ツヴァイク氏による「ツイッター・ファイル」。

《ニュース》

「ツイッター・ファイル」と呼ばれる、イーロン・マスク氏が公開を推進する一連の内部文書により、ツイッター社が、民主党全国委員会(DNC)や連邦捜査局(FBI)などと密接に連携し、ユーザーに対する検閲行為を行ってきたことが指摘されています。

調査報道記者のデイビッド・ツヴァイク(David Zweig)氏は26日、新たなツイッター・ファイルを公開しました。これにより、米政府がツイッターや他のSNSに対して、コロナに関する議論を操作するよう「圧力をかけていた」こと、そしてツイッターが米政府の公式見解に反する意見を検閲していたことが判明しました。

《詳細》

ツヴァイク氏は、「ザ・ツイッター・ファイル いかにしてツイッターはコロナを巡る議論を不正に操作したか」と題し、以下のような方法を指摘しています。

「真実であるが、米政府の政策にとって不都合な情報を検閲することによって」

「(政府の公式見解に)賛同しない医師や専門家の信用を落とすことによって」

「疾病対策予防センター(CDC)"自身のデータ"を共有するようなものを含め、一般ユーザーの投稿を抑制することによって」

特に今回注目されているのが、コロナ・ワクチンを巡る問題です。

ツヴァイク氏によれば、バイデン政権がワクチンに関連する情報や"反ワクチンアカウント"に対し懸念を示しており、ツイッターによる措置が十分ではないと怒っていたといいます。

ツヴァイク氏は、ツイッターは政府の要望に常に従うわけではなかったものの、「(コロナを巡って)米政権の公式見解と矛盾するような意見を抑圧」し、そのようにして抑圧された見解の「多くが医師や科学専門家によるもの」であったと指摘。一連の検閲の結果として、「国民的論議を広げたであろう、正当な発見や疑問が行方知らずとなった」といいます。

ツイッターによる検閲の代表的な事例として、ツヴァイク氏はハーバード大学医学部の疫学者マーティン・カルドーフ(Martin Kulldorff)氏への対応を挙げています。

カルドーフ博士は、「全員がワクチンを接種しなければならないと考えるのは、科学的に誤りだ」「子供には必要ない」など、米政府および疾病対策予防センター(CDC)の見解に真っ向から反対する意見をツイートした人物です。

ツヴァイク氏は、カルドーフ博士への検閲をめぐるツイッターの「内部メール文章」を公開。同メールは、カルドーフ博士が「我々のコロナ偽情報ポリシーに違反したため、特に、コロナ・ワクチンの有効性に関して、CDCのガイドラインに反する、誤った情報を広げたことにより」、「我々はカルドーフ博士に対して行動をとる(we will take action)」と述べています。

ツイッター社の"行動"により、博士のツイートは「誤解を与える(Misleading)」とラベル付けされ、返信や「いいね」ができなくなったとのことです。

ツヴァイク氏に先立って公開された一連のツイッター・ファイルにより、バイデン政権によるコロナ対策に疑問の声を上げた医学教授のアカウントが、ツイッターによって秘密裏に「ブラックリスト」入りし、トレンド入りができない「シャドウ・バン」状態になっていたことなどもすでに明らかになっています。

《どう見るか》

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タグ: 検閲  ツイッター  圧力  汚職  コロナの起源  シャドウ・バン  ハンター・バイデン  SNS  ワクチン 

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