中国・海南島、ロックダウンで観光客8万人を足止め ゼロコロナ政策のリスクを再確認するべき
2022.08.09
《ニュース》
「中国のハワイ」と呼ばれる中国・海南島の最南端にある三亜市で、新型コロナウィルスのオミクロン株派生型の感染が拡大し、当局は突如ロックダウン(都市封鎖)の実施を発表しました。
《詳細》
今月に入り、海南省では1400人を超える感染者が発生していました。これまで感染が少なかった同省では、最大の発生件数です。
地元政府のロックダウン実施により、三亜鳳凰国際空港の旅客便が運行を次々停止。同市を訪れていた8万人以上の観光客は帰宅できなくなりました。観光客が同空港に殺到し、警備当局ともみ合いになるトラブルも一部発生しました。
9日付米ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると、高リスク地域の人々は自宅やホテルから出られず、中リスク地域の人々はPCR検査や配達物の受け取り以外には外出できないといいます。
当局は制限解除の時期を示していませんが、同市を離れたい観光客は7日間にPCR検査で5回の陰性結果を示す必要があるとしています。また、省都の海口市と楽東、澄邁の両県も8日、新たにロックダウンに入りました。地元政府は、島内全ての住民1000万人余りを対象に、一斉にPCR検査を行うと発表しています。
多くの観光客や中国人は、SNS上で「台湾島を封鎖できず、まさか海南島を封鎖とは」などと発信し、市政府への怒りと不満を露わにしています。
《どう見るか》
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