シリアの反政府運動で民間人死者800人に
2011.05.09
シリアの人口は約2200万人と日本の6分の1だから、日本で言うと死者4800人、逮捕者42000人にあたる凄まじい人数である。ロイターが7日に伝えた記事から概要を紹介する。
- シリアの人権団体「サワシア(平和)」によれば、3月中旬以降のシリア全土の反政府デモにおける民間人死者が800人に達した。シリア政府はこの数字に異議を唱えている。またある西欧の外交官によれば、同じく3月中旬以降の逮捕者は7000人を超えた。
- 7日には地中海沿岸の都市バーニヤースに軍の戦車部隊が侵攻。近郊の村では女性だけの小グループのデモに兵士が発砲し、民間人女性4人が死亡した。シリアの人権活動家によれば、軍は反政府運動に携わる市民のリストに基づき、バーニヤース市街で反政府市民の捜索作戦を実施している。
- サワシアによればシリア政府はインターネットの取り締まりを強化し、「非暴力のデモ参加者たちに対する血の抑圧」に関する情報伝達を妨害しようとしている。政府はまた、海外メディアがシリア国内から報道することを禁止している。
- 同国のバシャール・アル・アサド大統領は、「抗議者たちは派閥間抗争を起こそうとする外国の謀略に加担している者たちだ」としている。先代アサド大統領(現大統領の父)による1982年のイスラム武装勢力弾圧では死者30000人を数えた。国際社会では親子で41年間も同国に君臨しているアサド氏への批判が高まっており、EUや米国はシリアへの制裁措置を決めている。
幸福の科学の大川隆法総裁は8日の法話で、北アフリカ等の価値観の揺らぎも今の地球の危うさの一つであると説いた。日本ではシリアやリビアの事情は遠い国の出来事としか捉えられていない感があるが、同時代の地球人として、一般市民が自国の軍によって何百、何千人と殺され続けている現実から目をそらしてはならない。(司)
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http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=1924
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