九州電力が西部ガスとLNG火力発電所を新設 電力不足を確実に解消するために「脱炭素」「脱原発」は見直しを

2021.12.24

《ニュース》

九州電力と西部ガスは23日、福岡県北九州市に液化天然ガス(LNG)火力発電所を建設すると発表しました。

《詳細》

この火力発電所は2023年1月に着工する予定で、25年度末に運転を開始する予定です。出力は62万キロワットで、西部ガスのLNG基地の隣接地に建設されます。

もともと、西部ガスは14年に計4基の建設計画を発表していましたが、九州電力が原発を再稼働したため売電交渉が難航し、着工が先送りされていました。しかし、2021年冬には寒波で電力需要がひっ迫。長崎県の石炭火力発電所が相次いで停止し、出力を落とした例もあるなど、今後の電力不足の懸念は解消していない状況です。

九州電力の池辺和弘社長は、「この冬も電力需給は厳しい」とし、電力供給を安定化させるため、この計画を進める方針を示しています。

しかし、LNG火力発電の燃料となるLNGは、価格の高騰が続いています。2022年2月の家庭向け電気・ガス料金は、大手電力10社・都市ガス4社で100~300円程度値上げする見通しで、全社が値上げするのは6カ月連続です。ただ、料金の値上げは「燃料費調整制度」で上限が設定されています。北陸電力は値上げの上限に達したため、超過分は自社負担となっています。

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タグ: 西部ガス  火力発電  九州電力  再生可能エネルギー  脱炭素  原発  石炭  天然ガス 

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