米フェイスブック、「メタ」への社名変更は「GAFAバブル」崩壊の予兆
2021.10.30
画像: Blue Planet Studio / Shutterstock.com
《ニュース》
米フェイスブック社がこのほど、創業以来の社名を「Meta(メタ)」に変更し、波紋を呼んでいます。
《詳細》
2004年以来の社名を変える理由として、同社は事業の軸足をSNSから、「メタバース」という仮想空間事業に移していく「イノベーション」だと説明しています。
同社の収益の主力はSNSによる広告収入でしたが、米アップル社がスマートフォンのプライバシー保護策を強化したことで大きく打撃を受け、7-9月期の売上がアナリストらの予想を下回るなどしていました。
一方、社名変更の本当の理由について、「昨今のさまざまな問題によるブランドイメージ払しょくの狙いがある」とも指摘されています。
同社は不公正なビジネスによって市場を独占し、反トラスト法(独占禁止法)に抵触している疑いで、米当局より提訴されています。
また内部告発で、傘下のサービス「インスタグラム」に中毒性があり、若者の精神的健康にとって有害であるということを知りながら、それを見て見ぬふりをして開発・運営を続けてきた実態が明らかになっています。
さらには同社がベトナム市場を維持するために一党独裁のベトナム共産党の要求を受け入れ、反政府派の投稿を検閲することを認めたことを、25日付米ワシントン・ポスト紙がスクープして、大炎上していました。
加えて米連邦取引委員会(FTC)が、同社の情報管理体制に問題がないかなどの調査に乗り出すともこのほど報じられ、大きな話題となっています。
《どう見るか》
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