ユナイテッド航空が「ワクチン接種済み社員が未接種スタッフとの乗務拒否の可能性」と主張 「ワクチン全体主義」に要注意
2021.10.29
《ニュース》
新型コロナウィルスのワクチン接種義務付けをめぐり、ワクチン未接種の従業員に訴訟を起こされているアメリカのユナイテッド航空が、「未接種の従業員に乗務を続けさせるのは現実的ではない」と主張しています。
《詳細》
ユナイテッド航空は、全従業員にワクチンの接種を義務付け、未接種者約600人を解雇する方針を示しています。また、未接種者で接種の免除を申請している従業員は、その間、無給か一部有給の休暇扱いとされています。
6人の対象者が、接種の義務化を権利侵害として訴訟を起こしており、連邦地裁は10月半ば、免除申請中の従業員を休暇扱いとする対応について、一時差し止め命令を出していました。
命令の撤回を求めたユナイテッド航空は、申請者のために「ワクチン接種済みのパイロットや客室従業員の多くが、未接種のスタッフと一緒に乗務することを避けたいという強い意向を持ち、乗務を拒否する可能性がある」と主張しています。
これに対し、原告側は、これまで接種済みと未接種のパイロットが一緒に搭乗して問題が起きていないと主張。接種済みのパイロットにも、ワクチンを2回接種した後に感染する「ブレイクスルー感染」の恐れがあり、未接種でも検査で陰性判定を受けたパイロットの方が安全であるとしています。
ユナイテッド航空側は、検査結果が陽性だったり、判定が遅れたりした場合、スタッフの欠員や欠航の恐れがあると反論しましたが、連邦地裁は免除申請中の社員を休暇扱いとする対応の差し止め命令を延長しました。
《どう見るか》
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